医師として思うのは、最も重要なことは、
「日本人には日本人に合ったプロトコールが必要である」という事実です。
そのためには、できるだけ早い段階から国際共同治験に参加し、日本人に合った
プロトコールを海外の医療機関やグローバルの本社と一緒に作成することが、
今後は求められていくと思われます。
その際に必須となるのは、「英語力」です。
言葉の障壁を、可能な限り取り払い、
国際共同治験支援スタッフの方々が、海外の医療機関やグローバルの本社と互角に
渡り合って、
「日本人に合ったプロトコール」に基づく「日本人のための国際共同治験」を
数多くスピーディーに実現させることを切望します。
本書は、新薬臨床開発の実務家によって書かれた国際共同治験のノウハウ書であり、
英文文例も収載された治験英語のハンドブックでもあります。
新薬臨床開発のベテラン実務家が著した本書は、
国際共同治験についての理解を深めた上で、その英語表現を学習する
最適の書と考えます。
日本医科大学内科学 准教授
桂 研一郎